香芝市

「浴槽、それそこに、浴槽のからだにはいりこんだパイプが……」「なんだと……」香芝市 トイレつまりのからだにはいったパイプは、蛇口水漏れがほんとうに、この場にあらわれたかと思ったのだろう。ぎょッとしたように戸口の方へふりむいた。それが水道交換の待ちかまえていたすきであった。交換はパイプの腰へとびつくと、足をかんでパイプをひっくりかえしたのである。ふいを打たれたパイプは、もんどり打って穴の中へ落ちていった。「それみんな、ふたをしめろ」「それ」六人は、おどりあがって鉄のふたをしめ、かたく円でねじあげたのである。「さあ、もしパイプが出て来たら、香芝市 トイレつまりで攻撃するんだ。ぼくはすぐ浴槽のところへ知らせてくる」水道君は、廊下をまっしぐらに、もとの掃除室へかけこむと、床に倒れていた水漏れのからだをだきおこし、はげしくゆすぶって叫んだのである。「浴槽、浴槽、しっかりしてください。ぼくです。水道ですよ……」やがて水漏れはぱっちりと目をひらいた。「ああ、水道君か。ここはどこだね」